「1つの企業が1つの貧困を救う。」:オフィスバンク

こんにちは。PARACUP編集部です!

今回は大会に協賛頂いているオフィスバンク(以下オ)さんに

お話しを伺いました。

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編:今年で12回目のご協賛をいただいていることになりますが、

PARACUPへの協賛の経緯にはどのような思いがありますか?

オ:オフィスバンクの創業は2004年。

ちょうどの翌年の2005年にPARACUPの第1回目が開催されました。

起業当初から、会社として何かチャリティー活動に参加したいと考えていたときに、

出会ったのがPARACUPでした。会社を経営していくにあたって、考えていたことに、

「1つの企業が1つの貧困を救う。」というのがありました。

2005年の大会の時には、社員はまだ6名程度。大会の意義や参加の意義も今ほど熟知していませんでしたが、

走り切った社員たちのすがすがしい笑顔や、走っているランナーを一生懸命応援する社員の姿、

はにかみながら来年の抱負を語る社員。

そうした喜びや感動を得ながら大会の収益がフィリピンの子どもたちの

(1回大会の支援先はフィリピンのみ。)助けになっている大会。これは素晴らしい!と感じました。

そこから毎年協賛をしていくことを決意しました。

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編:大会に参加し続けてきたことで、社員の意識の変化などはありましたでしょうか?

オ:こうしたチャリティー活動に参加することは

社員の一人一人の人間性を高める側面があると考え続けています。

PARACUPのコンセプトである、「分かち合う感動」や「喜ばれる喜び」は

弊社の社風にもとても似たものがあり、会社の社風作りや、チーム作りに生かされています。

今では新入社員が入社してすぐに社風を感じる一番のツールとなっています。

会社としても、文化の確認のために、年に1回大きなイベントに参加しているという印象があります。

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編:新入社員も必須参加なんですね?

新人にとってPARACUPにはどんな感想をもっているんでしょうか?

オ:走ることは得意不得意がありますが、PARACUPを通じて、

同じ時間を分かち合うというのは貴重な体験になっているようです。

入社した社員もそのように話してくれています。

毎年大会後には、筋肉痛の足を引きずりながら同じ焼肉屋で、

焼肉を食べて打ち上げをするのですが、そこでの交流も貴重な場になっていると思います。

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編:社内の交流の場として、毎年盛り上がっているということですね。

オ:運動しながら同じ時間を過ごす機会は年に何回もありません。

オフィスバンクという会社の文化などを知ってもらうとてもいい機会にもなっています。

 

編:最近では会社でのイベントなどを嫌う若手もいるようですが、

その点、御社の社員はとても積極的に感じますが?

オ:創業当時から大切にしてきた文化や歴史がそこにはあると思います。

例えば気持ちが沈んでいる社員や、うまくいってない社員をそのままにしないということ。

仕事は決して一人ではできません。他者に対する気遣いや仲間意識の共有を大切にする文化を育て、

チームワークを大切にするようにしてきました。

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編:営業主体の会社だと営業成績によって個人の浮き沈みもあると思いますし、

どうしても成績という側面では他者との競争もあると思いますが……。

オ:確かに、営業主体の企業ですとプレイヤーは

一匹狼で個人でなんでもやってしまうケースが多いと思います。

そこを複数の人で仕事をさせたり、うまく他の企業とも連携できるようにしていくことは、

業界でも結構めずらしいとは思います。もしかしたらこれもPARACUPからの影響で

「誰かのために何かをする。」という感動や、

協力して成し遂げることの達成感をどこかで感じているのかもしれません。

 

編:「1企業が1つの貧困を救う。」という考え方が素晴らしと思うのですが、

それについてお聞かせいただけますか?

オ:私たちができることは、当然企業として存続して利益をだすことです。

でもその中で得た利益を使って何かを生み出し、作り上げたいと考えています。

それを考えた時に、自然とコアにあったものが他者に対して手を差し伸べるような活動でした。

ボランティアやチャリティー活動を一個人や一つの団体だけがやることは難しいと考えています。

支援を受ける側としては継続してもらうことが一番大切なことです。

儲かったときだけやるってことでは安心できません。彼らの生活は継続していくものですから。

だからこそ、私たち企業も直接の支援ではなく、大会をスポンサーすることで、

大会が継続していくようにと思っています。

PARACUPは私たちのような協賛企業からの協賛金と参加者からの参加費や寄付から成り立っています。

もし1つの企業が協賛できない年があっても、他の企業や参加者がいれば支援は継続していけるのです。

継続が何より大切だとも感じています。

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編:企業はどうしても利益追求をしていかないといけないので

実際にチャリティー活動を続けてくることは簡単ではないと思います。

ありがとうございます。

オ:12回大会が開催されている中で、業績の毎年浮き沈みがあるなかでも、

毎年必ず力添えできてきたことは誇らしいことだと感じています。

 

編:PARACUPに参加してみて、魅力はどのようなところに感じていますか?

オ:PARACUPの魅力の1つにハイタッチがあります。

他の大会でもあると思いますが、初めて参加したときは衝撃でした。

マラソン=一人で孤独に走るものと思っていましたが、

PARACUPを走った時には沿道のボランティアがハイタッチをしながら、

「がんばれ!」と応援してくれました。

体力が尽きそうになって歩きたくなってもハイタッチをされて、それが力になりました。

「がんばれ!」って名前付きで呼ばれることなんて、

日常生活ではなかなか経験ないな~って思いましたね。

そういう応援が自分を支えてくれると感じさせてくれる、

これがPARACUPの魅力一番の魅力だと思いますね。

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編:ありがとうございます。それでは、最後に一言お願いします。

オ:生まれた場所や、国籍によってチャンスが失われたり、

貧困のスパイラスはあってはあらないと考えています。

一度に世界は変えられないけど、自分たちが行動することが目の前で苦しんでいる人たちを

助けることができるかもしれないのであれば、それは続けていきたいと思っています。

また、新入社員で入っていた人たちが、PARACUPに参加することで世界に目を向けることができたり、

アクションを起こせる人になってほしいと思っています。
また、12年たった今も第1回目と変わらない社員たちの笑顔を見れることをとてもうれしく思っています。

これからもがんばってください。

編:ありがとうございました!

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