社会を変えようとするサバイバーたち~子どもたちの生活・夢~(認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト)
私たちかものはしプロジェクトはサバイバー(人身売買の被害に遭った後、生き延びてきた女の子)たちとともに活動しています。
サバイバーたちは、人身売買被害に遭い、売春宿で過ごした過去があります。
売春宿での暮らしの中で、一度は自分たちの力を奪われてしまいました。
しかし、彼女たちは「被害者」であり「助けてもらうべき存在」であるという立場を抜けて、人身売買をなくすためには何が必要なのかを考え、それをまっすぐに捉えて声をあげています。
そんな彼女たちの持つ強さやエネルギーは、とても優しく、しなやかです。
自分たちの辛い経験を振り返る勇気をもち、それを乗り越え、それを人に語る。
当事者としての経験を語り、周りを巻き込み社会を変えていこうとする。
これが、社会を変えようとするサバイバーたちの活動に寄り添い続けて、見えてきた彼女たちの姿でした。
今回はそんなサバイバーによる活動の一つをご紹介します!
(モディ首相へ宛てたハガキ)
かものはしは、インドで「子どもが売られない社会」の仕組みづくりを加速するため、人身売買を取り締まる新法案を国会で通すことが大切であると考えています。
サバイバーたちは、新法案が国会で通るように、力強くアドボカシー(啓発)活動を続けてきました。
その取り組みのひとつとして、首相に向けたハガキ送付キャンペーンが2018年に行われました。
サバイバー、その家族、そして賛同する地域の人々が、人身売買という問題を解決するために政府に取り組んでほしいという思いをこめたハガキをモディ首相に向けて出したのです。
それは11の州で行われ、約11万通もの手書きのハガキが制作されました。
サバイバーたちは地域を回り、人身売買という問題について、また法案の重要性について地域の人に説明し、メッセージを集めたのです。
署名だけでなく、手書きのメッセージをこれだけの数集めるというのは、簡単なことではありません。
これらの取り組みは、政治家に対して直接、サバイバーの声を届けるとともに、これをメディアに報道してもらうことで、法案の重要性を広めることを目的としたもので、記事にもなりました。
これ以上自分たちのような被害者を出さないために人身売買と闘う彼女たちの声がより多くの人に届くよう、かものはしプロジェクトはこれからも走り続けていきます。
今回のPARACUPの支援金はこのようなサバイバーたちをサポートする資金として大切に使用させていただきます。
認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクト
https://www.kamonohashi-project.net
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PARACUPでは、大会運営を通して得られた収益を、必要経費を除き、世界の子どもたちの教育・生活支援のために贈っています。
PARACUP2019では、子どもたちの教育・生活支援をしている、7団体(共催団体)を通して、世界の子どもたちに贈ります。
PARACUPと共催団体は、支援する・されるという関係ではなく、互いに協力して大会をつくっています。
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PARACUP2019~世界の子どもたちに贈るRUN~
2019年5月5日(日)開催
種目:ハーフマラソン、キッズRUN、5kmRUN、親子RUN、リレーマラソン
エントリー受付中!
http://www.paracup.info/
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