カンボジアの子どもたちの生活と将来の夢【共催団体ブログ:+one(プラスワン)】
みなさん、こんにちは。フィリピンとカンボジアの子どもたちを支援する+one(プラスワン)です。
今年も2月に、カンボジアにある支援先の孤児院を訪問してきました。
今回は、カンボジアの子どもたちの生活や将来の夢についてお伝えします。
私たちが支援するクルッサー・リッリエイ(クメール語でHappy Familyという意味)では現在12人の子どもが暮らしています。施設を切り盛りするのは、たった一人のお母さんです。彼女はこれまでに60人もの子どもを受け入れ、育ててきました。
子どもたちはその名の通り、一つの家族として暮らしています。子どもたち同士は互いに兄弟として、遊んだり助けあったり。英語を話すのが苦手な弟がいたら、卒業生のお兄ちゃんはさっと気づいて、私たち日本人とのコミュニケーションを自然と助けてくれます。血の繋がっている兄弟でもなかなかできないことだなと、いつも感心しています。
施設のお母さんは今年で70歳という高齢のため、新規の子ども受け入れは停止しています。よって現在は中学生から高校生の子たちが多く暮らしています。
彼らが乗り越えなければならないのが、毎年の進級試験や卒業試験です。
高校ではほとんど留年しない日本と違い、カンボジアの高校では卒業試験が難しく、年によっては3割もの人が留年してしまうそうです。
今回の訪問時点では、次回の卒業試験(8月)を受験予定の子が2人おり、ともに勉強を頑張っているようでした。
彼らには毎年「未来プロジェクト」と称して、いま考えている進路ややりたいことについて聞く機会があります。
人気の職業はツアーガイドや教師、医師など。
孤児院のあるシェムリアップはカンボジア第二の都市であり、アンコールワットをはじめとする観光資源が豊富な土地です。
英語や中国語などを操るツアーガイドは人々が憧れる職業の1つであり、実際に施設の卒業生でもツアーガイドとして活躍している子がいます。
子どもたちが自分のやりたい仕事で稼いでいくためには、いくつかの壁があります。
1つ目は進学費用。大学か職業訓練校かなど形式にもよりますが、例えば飲食サービス系の仕事に就きたい子がよく進学希望先に挙げるPaul Dubruleという私立学校では、1年間に2800ドルの学費が必要です。
カンボジア人の月収は200ドル程度が多いと言われているので、この学費がいかに大きい額かお分りいただけると思います。
また、就職時の壁もあります。カンボジアでは縁故やコネがまだまだ重要視されています。身近に頼れる親類のいない孤児院の子たちにとって、これは解決し難い大きな問題でもあります。
ただしここには良いニュースもあります。施設の卒業生の多くは、すでに社会で活躍しています。彼らの中には、いまも施設に残る”弟たち”のために就業の機会を提供している素敵なお兄ちゃんもいるのです。今回のツアーでお話しした卒業生の一人は「いまの仕事で早くマネージャーになりたい。マネージャーになれば弟たちを雇うことができるから」と真剣な眼差しで話していました。
こんな素敵な循環が生まれている施設。私たち+oneは、最後の1人が施設を卒業するまで、彼らを支援したいと考えています。
PARACUPへのご参加は、その一助になります。彼らの生活を保障するため、安心して夢を叶えられる環境を守るため、ご協力をよろしくお願いいたします。
+one(プラスワン)
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